東亜油研株式会社

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よくあるご質問

手荒れについて

人間の皮膚表面は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される水分が混ざり合って乳化した皮脂膜がバリアの役割を果たしています。

これが何らかの刺激を受ける事で皮脂膜が破られ、その下の角質層にダメージを受ける事で皮膚炎が進行します。特に手の皮膚は皮脂腺が少ないので炎症が起きやすい箇所です。

皮膚炎の初期においては皮膚にカサつき、ひび割れが見られ、進行すると赤く腫れて痒みを伴い、更に悪化すると当該箇所からの出血、痛み、水膨れ等を伴うようになります。

切削油の成分には鉱物油・界面活性剤等が含有されており、これが皮膚に対して脱脂作用や刺激作用を生じ、皮膚炎を引き起こす原因になる事があります。

更に、衣服の摩擦や金属片の接触等で皮膚が傷つき、そこから雑菌が侵入すると皮膚炎の悪化に繋がります。また、化学物質自体がアレルゲンとなる場合はアレルギー性の接触皮膚炎を生じます。

切削油による手荒れを防ぐには勿論、油と接触する機会を減らすのが一番ですが、日常的に切削油と接触せざるを得ない方にとっては、皮膚表面を清浄にする事が最も大切な予防方法になります。

その為に手洗いはとても重要ですが、皮膚を傷つけない為に、刺激の少ない石鹸で強く擦らずに洗うこと、また、手洗いの回数が多すぎると皮膚の常在菌が減ってしまうので、 回数は控え目にする代わりに、手洗い時間を長くして丁寧に洗うことも大切です。その他、綿手袋の着用や保護クリームによる保湿なども有効な対策になります。

切削油の観点からは、

1.現行より粘度の高い製品を使用する(皮膚への浸透性を下げる)

2.鉱物油ベースではなく、脂肪油・植物油ベースの切削油の使用を検討する

3.添加剤(極圧添加剤など)の含有量が極力少ない切削油を選択する

4.pHの低い製品を使用する

5.合成潤滑剤を含有したシンセティック系切削油の使用を避ける

等が挙げられます。



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