水溶性の切削油をご使用頂いている上で、よくお話を伺うのは泡が発生する問題です。
発泡の原因には、大きく分けると@化学的要因とA物理的要因が挙げられます。
@化学的要因
1.水溶性切削油の濃度が高い
2.希釈水の硬度が低い
3.切削液の水温が低い
4.切削液が酸化して、粘度が高くなった場合 など
A物理的要因
1.切削液ポンプの供給圧力が高い
2.循環経路に目の細かいフィルターが設置されている
3.パイプ内径が汚れや詰まり等、何らかの原因で狭くなっている
4.タンク容量が小さい(切削油の循環経路が短い)
5.タンクへ戻るパイプの位置が高い など
いずれの要因にしても、泡が立ちやすい、或いは泡が消えにくい事によって
オーバーフローに繋がります。
消泡剤の添加は、短期的に泡を抑えるにはとても効果的ですが、長期に渡り添加し続ける
と加工や切削液の性状に影響を与える可能性があるので注意が必要です。